コーカサスのシルバン地方の絨毯です。大きさ: タテ180cm、ヨコ110cm 手織りなので多少の誤差はありますが、ほとんど歪みは感じられません。素材: たて糸とパイル糸はウールですが、よこ糸がコットンです。(よこ糸は表面からほとんど見えません)とても柔らかな質感で、くにゃくにゃに曲がり、折り畳めば収納にもそれほど場所を取りません。染料: 薄茶色は羊の原毛、あとは化学染料です。織られた時期: 化学染料が使われていますが、100年近く古いものです。19世紀末から20世紀はじめにかけて、欧米でオリエント絨毯がブームになり、コーカサスでも輸出用の絨毯がさかんに織られました。3枚目の写真の麻布は商品タグです。デザイン:「レスギースター」と呼ばれる有名なデザインです。コンディション: 絨毯の裏側を見ますと、上下にテープが縫いつけられているので、壁のタペストリーとして使用したのではないかと思います。そのため、この時代のものにしてはまずまずのコンディションですが、多少パイルが落ちている箇所があります。また、こげ茶色の糸は鉄媒染をつかったせいか、パイルがすり減っています。写真6,7枚目をご覧ください。特徴: カラフルな星や花、魔除けの意味を持つ「S字」モチーフなどがこれでもかというほどビッシリと織り込まれています。手織り絨毯ですので、これだけたくさんのモチーフを織り込むのはたいへんな作業だったと思います。一生懸命絨毯を織る姿が目に浮かびます。インパクトのある幾何学模様は、欧米ではとても人気があります。この絨毯はドイツのコレクターから6万円ほどで譲っていただきましたが、コレクションの整理のためお安く出品します。本物のコーカサス絨毯は日本ではとても少ないと思います。村で織られたトルコ絨毯のお好きな方にもおすすめします。#ヴィンテージラグ#ターキッシュラグ#アンティーク絨毯#キリム#トライバルラグ#トルコ