T00923 春慶塗 棗 コレクション 大徳寺瑞厳書付 約24.5g:真作

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T00923 春慶塗 棗 大徳寺瑞厳書付 約24.5g:真作 T00923 高さ:7.1センチ 最大径:6.9センチ 口径:6.0~6.1センチ  状態:蓋に亀裂1ヶ所あり (修理済)。胴の所々に小さいアタリヘコミあり。蓋内側に 瑞厳の花押あり。箱無し。 ●春慶塗(しゅんけいぬり)漆器の素地(きじ)の表面を黄または赤に着色したうえ、透漆(すきうるし)で上塗りする漆工技法の一種。木地の木目模様を、漆膜を透かしてよく見せることが目的である。その起源は奈良時代の赤漆(せきしつ)で、これは木地を蘇芳(すおう)で染めた上に透漆を塗る技法であった。遺品に正倉院の赤漆文欟木厨子(あやつきずし)があげられる。春慶塗という名称は、応安(おうあん)年間(1368~75)に堺(さかい)(大阪府)の漆工春慶が考案した漆塗り技法によるもので、この技法が堺春慶として全国各地に伝わり広まった。そのため、土地の名を冠した名称があり、飛騨(ひだ)春慶(岐阜県高山市)、能代(のしろ)春慶(秋田県)、粟野(あわの)春慶(茨城県)、木曽(きそ)春慶(長野県木曽町)、伊勢(いせ)春慶(三重県)があげられ、堺春慶、吉野春慶、日光春慶などは今日では名のみ残している。春慶塗は産地によってそれぞれ特色のある微妙な色調の相違がみられ、黄と赤の2系統に大別される。黄春慶(石黄、支子(くちなし)、黄蘗(きはだ)、オーラミン、チオフラビンで着色)と赤春慶(鉄丹、朱、洋紅、スカーレット、フクシンで着色)であり、伝統的技法では自然染料を、近代的製品では化学染料を用いている。

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